機械科「SL大樹」製作の紹介

2023年9月の記事一覧

C11SL大樹製作の図面作業進度報告

C11SL大樹製作の図面作業進度報告

 こんにちは、機械科の課題研究電車班です。今回は、C11SL大樹製作における3D図面の進度状況を報告させていただきます。東武鉄道から提供いただいたSL大樹図面を元に、原寸大(実車の大きさ)で3D図面を作成しているところですが、部品数が800点をこえる図面があり作業が難航しています。C11の製作は2年計画で、今年度は下まわりを完成させる目標で作業を進めています。この下まわりの部品だけでも400を超える部品があるのですが、夏休みに頑張って240点ほどの図面を入力しました。

 

 入力した3D図面を組立てたところ

 ある程度、入力が終わって各部の機構(ブレーキ系統、サスペンション系統、クランク系統)を確認できたら、8.4分の1に縮小して実際に製作する模型の大きさで組み立て図と部品図を作成します。ですが、部品の中には複雑な形状のものが多数あって、3Dの形状に出来ないものがあります。これらを1つ1つ解決しながら前に進んでいるのが現在の状況で予定よりもかなり遅れています。

 夏休みに頑張って入力した部品(3ページ分あります。)

90年前に描かれたシリンダー部分の図面

 C11の図面は90年ほど前に国鉄の工作局で作成されたもので、凄く複雑で難解な形状をしています。SLの駆動方式も完全に理解していない状況で図面から3D形状を再現するのはひじょうに難しいです。

3Dで再現したC11のシリンダー部分

 先の見えない作業のなか、10月1日(日)に東京スカイツリーのスカイアリーナで開催されるファミリーイベントから、12月中旬に開催されるイオンモール春日部イベントまでの8カ所のイベントを運営しつつ、電車班一同頑張ってC11を製作していきますので、みなさん応援よろしくお願いします。

 

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