2023年8月の記事一覧

【校長より】8/28 「人生は敗者復活戦」~仙台育英高 須江監督のことば~

 夏休みも残すところ今日を含めて4日となりました。生徒の皆さんお元気でしょうか。某局の24時間テレビが終わると「ああ、今年の夏も終わったな」などと思ってしまう人も多いかもしれません。部活動によってはお盆明け以降、新人戦地区大会が開催されており、なかなかゆっくりできる時間がないかもしれませんね。ちなみに宿題の進行具合はいかがですか。あと4日ありますので、まだ終了していない人は焦らず丁寧に仕上げてください。さて、私は先週の23日から全国高等学校PTA連合会大会に出席するため、本校PTA副会長とともに宮城県仙台市に行ってきました。大会最終日25日の全体会では、仙台育英学園高校の野球部監督である須江航氏の講演を聴く機会に恵まれました。須江監督は昨年夏の甲子園優勝監督であり、(東北勢初の全国制覇)「青春ってすごく密なんです」という言葉で一躍有名になりました。ちなみに須江監督は埼玉県出身だそうで、旧浦和市で生まれ、中学時代までは鳩山町で過ごしたそうです。今夏は23日の決勝戦後の監督インタビューで「人生は敗者復活戦」という言葉を残されています。須江監督によると、今年甲子園で準優勝したチームも実は勝ち続けたことはなく、所々で負けている。人生で勝ち続けることなんてできない。挫折のない人生なんて存在しないし、おもしろくない。挑戦から人生を1度(角度の1℃の意味、ほんの少しの意)変える取組が大事だ、そうすれば到達度は変わってくる、ということでした。私も1学期の終業式で自分を信じてやってみる「夏」にして欲しいという話をしましたが、生徒の皆さんどうだったでしょうか。挑戦しましたか。失敗しましたか。上手くいきましたか。この続きは2学期の始業式に行いたいと思っています。9月1日は元気な姿でお会いしましょう。

 

 

【校長より】8/10 学びの夏~夏季休業前半終了~

 昨日は天候が不安定で、春日部は昼前から急な雨が降ったり止んだりを繰り返す天気でした。雨が降ったせいで、帰り際には幾分いつもより涼しく感じられましたが、今日は元通りの暑い暑い夏日です。生徒の皆さん、お元気でしょうか。7月21日から始まった夏季休業も今日で前半終了です。一言で言うと「酷暑」の3週間だったように思いますが、毎日の生活や学習は計画どおり進んでいますか。志は立てていますか。やってみたかったことを覚えていますか。この期間は普段と違ったことができる(自分自身に投資できる・学べる・挑戦する)機会でもあります。夏季休業も残り半分です。是非、時間を有効に活用し、自身がスキルアップできるよう頑張って欲しいと思います。実を言いますと、夏は先生方の学びの時期でもあります。年次研修は勿論のこと、県総合教育センターでは希望研修もたくさんの講座がありますし、民間の勉強会やセミナーに行く方もいます。見聞を広めるために博物館や科学館、図書館に行き、様々な催しを見ることもあります。また、研修とは別に先生方は2学期以降の授業や実習の準備をしています。そんなわけで先生方はいろいろな形で学びの時期を過ごしているのですが、一昨日、私は埼玉県の建築・設備部会の先生方と茨城県古河市にある「積水ハウストゥモローライフミュージアム、エコファーストパーク」に行き、最新の建築技術や数々の施設の講義を聞き、リサイクル施設の見学をしてきました。本物を実際に見ること、感じることは各自に何よりも強い印象を与え、今後のモチベーションアップにつながると思いました。2時間半ほどの限られた時間でしたが、大変有意義でした。実際に体験することの大切さを改めて感じました。明日からの夏休みの後半戦に一つでも二つでも多くの体験ができるといいなと思いました。さて、明日から16日までは学校閉庁日となります。心身ともにリフレッシュして後半戦につなげましょう。台風7号も勢力が大きいようです。くれぐれもお出かけの際はお気をつけてお過ごし下さい。

  

【校長より】8/2 工業高校における大学進学②

 昨日は8日ぶりに猛暑日から逃れましたが、本日はまた暑い暑い日です。毎度のことになりますが、皆さんしっかり水分を摂って無理せず お過ごしください。さて、本日私は宮代町にある日本工業大学で行われている「令和5年度第28回工業科生徒学習セミナー」に行ってきました。このセミナーは埼玉県工業高等学校長会の主催で日本工業大学様の協力を得ながら実施している学習会です。第28回という歴史あるセミナーとなっており、つまりそれくらい前から埼玉県の工業高校界全体で大学進学も就職同様大事にしてきたわけです。今年は県内12校の工業高校の生徒139名がクラス別に、大学における基礎教養でもある英語と数学の講義を受けています。単純に問題を解くだけでなく、学校でどんな部分に気を付けて勉強すべきか、大学の授業にこれらの教科はどうやって活用するのか、といった視点も含めて講師の先生方に説明していただいています。また、在学生の体験談に加えて大学における学習方法や物理をなぜ学ぶのか、といった基本的な講義も用意されています。在校生の話はなぜ大学に進学しようと思ったのか、どんな高校時代を送ったか、将来の目指す仕事など、高校生が聞いてみたい内容ばかりできっと参考になったのではないかと思います。本セミナーは基本的には高校3年生(受験生)向け講義なのですが、今年から意欲がある2年生も参加OKとなり、21名の2年生が 3年生とともに学んでいます。本校からは20名(内7名が2年生)が参加しています。昨日は本校における進学者の割合がここ数年で増えてきた(約半数)ことを記載しましたが、他の工業高校でも程度の差こそあれ、進学者の割合は増えているとのことでした。普通科の高卒の60%以上が大学等へ進学するという大きな流れが工業高校にも影響を及ぼしていると考えることができると思います。本セミナーは今日から3日間の日程で実施されます。参加している生徒の皆さんは他校の生徒とも交流を深め、同じ志を持つ仲間として切磋琢磨して充実したセミナーにして欲しいと思っています。頑張れ春工生!頑張れ工業高校生!

 

【校長より】8/1 工業高校における大学進学①

 早いもので今日から8月に入りました。報道のことばを借りれば「災害級の暑さ」が続いています。つい先日も山形県で中学生が熱中症で亡くなったというニュースがありました。生徒の皆さん、保護者の皆様、そして本校教職員の皆様、くれぐれも体調管理には気を付けて無理のないようにお過ごしください。そのためには何と言っても食事と睡眠が大事です。冷たいものばかり摂らないように、お腹周りは冷やさぬようにお願いします。ちょうど1か月後は始業式になりますね。生徒の皆さんには始業式で夏休みの目標が達成できたか、どんなことに挑戦したかを聞きますので、残り1か月もう一度目標を再確認して頑張って欲しいと思います。さて、7月28日のHP記事で進路指導部の大学見学会の話題がありました。今年度新たな取組として大学進学意識の向上及び大学進学の選択肢を増やす意味でも、意義ある見学会だったと思っています。本校のような工業高校においても大学進学を考える行事は以前からも行っておりましたし、今後益々充実させていかないといけないと感じています。私自身中学生向けの学校説明会で感じることですが、特に中学生の保護者様には、「工業高校」というと卒業後は「就職」という意識が強いように感じます。おかげ様で本校の有効求人倍率は30倍程度と大変高い評価をいただいております。資格取得にも熱心に指導していることから就職のイメージが強いのだろうと思います。学科ごとに詳細は違うものの、実際に本校でも3~4年前は就職者の割合が7割程度だったものが、昨年度は5割程度になっていることから、この数年で大きな流れは「就職」メインから「就職も進学も」といったハイブリッド型になってきています。この流れには少なからず新型コロナウイルスの影響もあると思います。県内の工業高校の中には、大学受験を意識した特別なカリキュラムを組んでいる学校もありますが、本校では大学進学を希望する生徒は、選択教科で自身が必要な科目をとってもらう形で対応しています。工業高校において、大学進学者が増加することの是非はともかく、本校においては、各学科で勉強している内容がおもしろくなり、結果としてさらに上級学校で勉強してみたい!と思う生徒が出てくるような環境であり続けたいと校長として考えています。明日は日本工業大学で開催される学習セミナーの様子をお届けしたいと思います。