東武鉄道SL大樹を見学しました。
東武鉄道SL大樹を見学しました。
令和5年度機械科課題研究電車班が新たな5インチ鉄道の製作を開始しました。今年は、機械科3年生15名の生徒達が東武鉄道車輌科の方々のご厚意でほんものの石炭を燃やしてお湯を沸かして発生する蒸気で走るミニ蒸気機関車(SL)を研究製作することになりました。計画は2年計画で、今年は図面作成(3DCADで組立のシミュレーション)、足回り部分の試作を目標に頑張ります。
課題研究2回目(4月24日(月))の授業では、東武鉄道様のご厚意で南栗橋にある整備工場にドック入りしているSL大樹(C11・207号機)の見学と会議室でSLの仕組みについてご講義いただきました。平成生まれの生徒達は、ほんもののSLを見たことがないそうで、100年も前に作られた技術に感動していました。
研究製作では、C11・207号機の図面をもとに約8分の1に縮小、細部を検討の上、図面化。出来上がった部品を組み合わせて3DCAD上で組立て確認後、部品製作していく予定です。進捗状況は、このHPで報告しますのでご覧いただけたらうれしいです。
ほんんものの蒸気ピストンを見て、思わず「でかい!」と言ってしまいました。
思っていた以上にSLの部品は構造が複雑です。ほんとに作れるかな?
現代の電車は転がり軸受けにベアリングを用いますが、100年前はそんなもの無いので滑り軸受けを用いています。機械設計の授業でならいましたが、ほんものの滑り軸受けを見たのは初めてです。
運転席も見学させていただきました。配管の複雑さに感動していました。燃焼室の蓋の開き方が2種類あることに驚きました。
ミニライブスチームの研究製作においてお世話になる東武鉄道車輌管理科の皆様に自己紹介いただきました。
ビデオを視聴しました。東武鉄道のSL大樹は、観光列車として栃木県の下今市駅と鬼怒川温泉駅、東武日光駅間を運行しているそうです。歴史的遺産を動体として現在に残す取り組みに感銘を受けました。
平成生まれの生徒達は、SLを知らないし、見たこともありません。当然、SLがどのような仕組みで動くのかも知りません。
丁寧にご説明いただき、かんたんな仕組みを理解することができました。ただ、実際のミニライブスチーム製作ではもっと深く理解する必要があると思います。
見学の最後に、SL大樹と東武鉄道の皆様と記念写真を撮りました。かけ声は、「はい大樹~」です。