3DCADによる図面製作とその後。
3DCADによる図面製作とその後。
現在、電車班ではホンモノのスケールで3DCAD(SolidWorks)の中に東武鉄道SL大樹(SL C11)を作成しています。授業で習った図面とは複雑さが桁違いで作業が難航しています。授業で描いた図面は第三角法という技法で表したものが多かったのですが、昭和8年(約100年前)に描かれた図面は第一角法で描かれているため雰囲気が違います。また、複写をくりかえされた図面のため、ところどころ数字がかすれていたり、外形線が見えなくて形がわからなかったりで苦労しています。こんな状況ですが頑張った甲斐もあってかなりの部品が一通り完成しつつあります。
そこで、今度は製作する大きさ(ホンモノの8.4分の1[ホンモノのレール幅1067mmを模型のレール幅127mm<5インチ×25.4mm>で割った値])に変更して3Dプリンタやレーザ加工機を用いてモックアップ模型の製作を同時進行することにしました。
ホンモノをそのまま縮小してしまうとネジや板材の大きさが現実的な大きさにならない場合や、複雑すぎて製作できない形状になってしまうことがあるので確認・検討のためにモックアップを製作します。
製作するライブスチームは、このモックアップを元に細部の寸法変更や設計変更を行った後、一般構造用圧延鋼材(SS400)や機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)などを用いて、機械加工で製作する予定です。
3Dプリンタで出力した前台枠
難解だった昭和8年(約100年前)に描かれた前台枠の図面(上面図)
従台車受と軸箱守靴
レーザー加工機で製作した主台枠と後台枠(材料はMDFを使用)
台枠を組み立てたところ(全長約1.4m[スケール:8.4分の1])