校長より

記事

フィールドワークが大切です

2学期の終業式を迎えました。

9月当初は、午前と午後の分散登校からスタートしましたが、学校行事も、遠足、春工祭、そして、3年生の修学旅行と実施することができました。生徒、保護者の皆様の感染症対策へのご協力のおかげだと思います。感謝申し上げます。

2学期は、地域や企業の方々のご協力で「道の駅庄和わくわく体験イベント」や「春工フェス@イオンモール春日部」など、生徒が地域と交流するイベントを安全に実施することができました。おかげさまで参加した生徒にとって大きな成長の場となりました。

さて、電気実習棟2階に、電気科3年生が、電力技術の授業で調査した送電用鉄塔の写真が掲示されています。全員が地元を回って調べた送電用鉄塔で、これだけの数になりますので、写真だけでも圧倒されると同時に、様々な送電線があることに気づかされました。送電線の先は、皆さんの生活に繋がっています。電気科3年生は、このフィールドワークをとおして、社会のインフラを支える仕事の誇りを感じ取ったと思います。

未来を拓く学びプロジェクト研究授業

 本校では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて埼玉県が推進する「未来を拓く学びプロジェクト」に取り組んでいます。本日は、知識構成型ジグソー法を用いた研究授業を、1年生理科「科学の人間生活」で行いました。テーマは、「しょう油作り」です。身近なしょう油を題材に、どうやってしょう油のうま味や香り、色が生まれるかを理解していきます。

 授業の概要ですが、まず、学習班をA・B・Cに分けて、Aが「アルコール発酵」、Bが「乳酸発酵」、Cが「もろみ」の3つのテーマを、それそれのプリントを基に教え合いながらエキスパートとしての知識を蓄えました。次にそれぞれの知識をもったエキスパートを1人ずつ3人で班を作り、お互いが学習したことを教え合い、知識をつなぎ合わせていくことで、しょう油のうま味、香り、色が生まれるり理由を探っていき、意見をまとめました。班の意見は、スマホからグーグルフォームに入力しします。それをプロジェクタに映しながら班の意見を発表し全員で共有します。

 生徒自身が言いたいこと(言わなくては問題を解決できない)をもって 、それぞれの知識を主体的にまとめあげ、課題を解決する様子が授業の中から伝わる「しょう油作り」の科学を深めた授業でした。

 

カビの観察(科学と人間生活)

実験・実習は工業の専門科目ばかりではありません。

本日の1年生「科学と人間生活」の授業では、光学顕微鏡を用いてカビの胞子を観察する授業です。事前に準備されたパンのカビをセロハンテープで採りスライドガラスに貼り付けて観察します。菌糸、胞子、胞子形成細胞が良く見えました。顕微鏡を見ながら各自スケッチします。

その後、ボルボックス、ブレファリスマ、ゾウリムシを選んで観察、ゾウリムシは動きが回るので観察は難しそうでした。

最後にスギナの胞子を提示実験で観察、息を静かに吹きかけると・・・。

小さなシダ植物の胞子にも、生存するための仕組みがあり感心させられました。

 

授業担当者の事前準備に時間と手間がかかりそうですが、興味深い実験でした。

体育 研究授業

県保健体育課と総合教育センターから指導主事に御視察いただき、体育の研究授業を行いました。
種目は、柔道と選択授業でソフトテニスとバスケットボールです。
柔道では、勝ち負けでなく経験を大切に礼儀作法や相手を尊重する態度を養いつつ、袈裟固や肩固を習い安全に組み合あって柔道を楽しんでいました。
ソフトテニスでは、経験者から初心者まで技能の差はありますが、担当教員の的確な声掛けで徐々にフォアハンドでボールをコントロールできるようになっていました。
バスケットボールでは、男女共習でバスケットを楽しみながら運動量の多い授業を展開していました。各チームで課題を発見しミニゲームで勝つための戦略を主体的に考える様子がありました。
いずれの種目も、スポーツを楽しんでいる生徒の楽しそうな顔が印象的でした。

スポーツの楽しさを教わる機会は、高校の体育が最後となる生徒も多いと思います。スポーツの楽しさを理解し生涯にわたって豊かなスポーツライフを送ってほしいと思います。

お忙しいところご指導いただいた指導主事の方々に感謝いたします。

建築科3年生の製図

建築科3年生の製図の授業を見学しました
新しいケント紙が渡されて、ラーメン構造の作図の初日です。
各々が、資料を読み解き、迷うことなくと作業を進めています。
図面中の細かい寸法にも、それぞれ理由があるようです。
図面を読み解くにも、知識が必要なようですが、
さすが3年生だけあって、1年生から積み上げている経験が生きています。
ある生徒に問いかけたら、製図は早さを重視しているとのこと。
担当の先生も1から図面を引いていました。どちらが早いか。

 

春工進学力向上プロジェクト

大学等への進学希望者の一段階高い夢の実現を果たすサポートするために、「春工進学力向上プロジェクト」が発足しました。
現状でも、指定校推薦入試や総合型選抜(AO入試)を活用し、希望する大学に進学を果たしていますが、「春工進学力向上プロジェクト」では、進学希望者一人一人が自分の能力を十分に出し切って、より納得のいく進路実現を果たせるようにサポートすることを目指しています。
工業高校のカリキュラムは、普通科に比べ英語や数学など共通教科の時間数が少なくなっています。そのため一般入試を受験して希望大学の合格を勝ち取ることは、かなりの努力が必要です。
そこで、このプロジェクトでは大きく次の2点の検討に取組みます。
(1)工業高校らしく工業で学んだ知識や技術を活かして、より質の高い進学を目指すためにはどのようにすればよいか。
(2)進学希望者の学習をどのようにサポートするか。
 このようなことは、今までの進路指導、学習指導でも取り組んできたことですが、「プロジェクトチーム」として、ベクトルを揃えて情報収集や対策を検討し、進路指導や学習指導の改善に繋げていきます。
工業という経験や体験を重視した学びで培った非認知能力は、きっと進学にも役立つはずですし、大学に入学してからも強みになるはずです。そのような工業高校生の特色を活かしたより質の高い進路実現をサポートします。

今後、プロジェクトの取組みや学力向上に関する内容を春工進学力向上プロジェクトでご紹介します。

オンライン授業研修会

緊急事態宣言の中で2学期がスタートしました。現在、本校では教室内の生徒同士の間隔を十分に確保するため、午前と午後で登校する生徒を半分にする分散登校を行い、自宅で学習する生徒は課題に取り組むように指示をしています。

緊急事態宣言が9月30日まで延長されたことを踏まえ、今後はオンラインでの授業が想定されることから、本日、google meetを使ったオンライン授業の研修会を開催しました。

既にオンライン授業を実践されている先生を講師に、実際の授業を想定し、効果的な画面共有の方法や飽きさせない授業の進め方を研修しました。

リモート補講

8月4日(水)、生徒がいない小会議室から、英語の授業の声が聞こえました。英語検定を受験する生徒からの要望で個別に補習を計画していたそうですが、緊急事態宣言を受けて、google meetを活用してリモートで補習を行っているそうです。

その他、校内では、暑い中、とび技能検定や第1種電気工事士など多くの生徒が補習に参加しています。生徒の皆さんには、今、できることを工夫して、資格や検定にチャレンジして自分を高めてほしいと思います。

猛暑の中、生徒の補習に取組んでいただいている先生方に感謝です。

 

技能検定3級とび職講習会

7月9日(金)放課後、3級とび技能検定の講習会がスタートしました。今回は建築研究部の8名が受験をします。本日は、熟練技能者である野口様、山口様に御指導いただきました。

梅雨空で時折り小雨の降る中の講習会となりましたが、実際の現場では雨の日も作業をおこなうこともあります。今回の講習会をとおして仕事の厳しさも体感してほしいと思います。

本日は初日ということで、足場組立の作業に戸惑っている生徒もいましたが、実際の工事現場で活躍されている熟練技能者の指導のもと、数週間後には機敏な動きに上達するとともに、仕事に対する心構えもしっかりと培われていくことでしょう。

ジュニアマイスター顕彰説明会

6月25日(金)、令和3年度前期ジュニアマイスター顕彰申請の説明会がありました。多くの資格取得にチャレンジした生徒が説明会に参加していました。自分の個性を伸ばすためにも、是非、多くの資格取得に高校時代にチャレンジしてほしいと思います。そして、ジュニアマイスターも一つの目標になると思います。

※ジュニアマイスター顕彰とは、全国工業高等学校長協会が工業系学科の生徒が職業資格の取得や技術・技能検定の合格を通して、工業に関する知識・技術・技能を習得し、自信と誇りを持って、産業界で活躍できるよう励ますことを目的した顕彰制度です。検定や資格の難易度によって点数が定められ、高校在学中に取得した合計点で45点以上がゴールド、30点以上がシルバー、20点以上がブロンズとして表彰されます。