機械科「SL大樹」製作の紹介

機械科「SL大樹」製作の紹介

「ミニSL大樹」車輪づくり

「ミニSL大樹」車輪づくり

 春日部工業高校の機械科には、複合工作機械という最先端の工作機械が入っています。その工作機械を用いて「ミニSL大樹」の車輪を製作しています。電車班では、ほんものの図面(東武鉄道提供)を元に、そのしくみを理解するため8.4分の1サイズの模型を3Dプリンタで製作中ですが、実際に製作する部品も平行して製作しています。

 車輪の材質は、S45C(機械構造用炭素鋼鋼材)を用いています。耐摩耗性にすぐれ熱処理(焼き入れ)により強度を増すことができる材料ですが、アルミニウムなどと比較して削るのが大変です。

 最先端の工作機械を用いているので、動画のようにダイナミック加工(高速切削できる)を用いて加工しています。プログラムは、対話型のため入力は簡単ですが、CAD(コンピュータ製図ソフト)を用いて座標データを作成するのに苦労しました。(安心して下さい。数学が苦手でも機械が自動計算してくれるのでなんとかなります。) 

 プログラム入力そのものは、それほど難しくありません。

 既に、h9で軸穴を加工済みの車輪です。

 最先端の複合工作機械は、主軸が2つもあります。

 スピードが速いので刃物(超硬エンドミル)が折れそうで怖いです。

 思っていたよりも短い時間で加工できてびっくりです。さすが最先端!!

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「SL大樹」の模型の模型製作、ボイラー載せてみました。

「SL大樹」の模型の模型製作、ボイラー載せてみました。

 日々、3DCAD(ソリッドワークス:3次元で図面を描くソフトウェア)と3Dプリンタを酷使してホンモノの8.4分の1サイズ模型を製作中の機械科課題研究電車班(機械科3年生16名)です。努力の甲斐あってやっとボイラー部分を取り付けるところまで来ました。少しSLっぽくなってきました。

ボイラーを載せたSL大樹の模型の模型

ボイラーが完成してご満悦の電車班リーダー(3Dプリンタで印刷に約4日かかりました。)

放課後は、3Dプリンタで出来上がった部品を組み立てます。

後台車が完成しました。結構複雑なので苦労しました。

 

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模型の模型を走らせてみました。<課題研究電車班>

模型の模型を走らせてみました。<課題研究電車班>

 ホンモノ(C11123)の図面をソリッドワークス(3Dで描ける製図ソフト)で入力、3Dプリンタで印刷した「SL大樹模型」のクランク機構が出来てきたのでレール上を走らせて見ました。まだ、仮組なので時々部品が外れます。文化祭までには完成させたいと考えています。

 

      クランク機構の動きを確認するために走らせました。

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わくわく体験(道の駅庄和)に参加しました。

わくわく体験(道の駅庄和)に参加しました。

 先輩方が製作したスペーシアXで「わくわく体験(道の駅庄和)」に参加しました。天候にも恵まれ、2日間で1431人のお客様にご乗車いただきました。ご乗車いただきましてありがとうございました。

 令和6年度の機械科課題研究電車班では、東武鉄道の「SL大樹」を製作することが目標となっていますが、「地域交流」も電車班の大切な目的であるため今回のようなイベントを企画しています。次回は市内の小学校、その次は春工の文化祭、最後にイオンモール春日部で乗車会を行う予定です。


 50メートル直線を往復運転しました。

 準備、レールに乗せる作業を慎重に行います。

 バッテリーを搭載してボディーを被せます。

 アルコールで手を消毒していただきました。

 50メートルは短いようで乗りでがある長さです。

 今回のイベントでは塗り絵コーナーも運営しました。

 北春日部Q之介さんも塗り絵していただきました。

 このイベントでは、電車班以外にも様々な演しものを催しました。

 乗車していただいたお客様に配布した記念切符。

 10月19日(土)の乗車人数。

 10月20日(日)の乗車人数。

 イベントが終了して、みんなで記念写真を撮りました。合い言葉は、「スペーシア」、、、「エックス」。

 

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車輪製作始めました。

車輪製作始めました。

 SLの車輪は本来、鉄を溶かして型に流し込む「鋳造」という方法で作りますが、春日部工業高校に鉄を溶かす設備がないので、「旋削」という方法で加工することになりました。更に、SLの車輪は形が複雑なのでプログラムして加工できる「ターニングセンタ」を用いて加工します。本日は、その準備段階として工具の取り付けと測定を行いました。この機械は2年前に導入されたもので「フェラーリ」が買えるほど高価なんだそうです。「ぶつけたらどうしよう。」….

動画は、ターニングセンタに切削工具(中ぐりバイト)を取り付けて

工具の大きさを測定している様子です。

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SL大樹の試験走行を見学しました。

SL大樹の試験走行を見学しました。

 南栗橋車輌センターにあるSL検修庫で分解整備中だったSL大樹C11325が組み上がって試験走行するということでしたので見学させていただきました。9月19日(木)456限課題研究授業の時間で見学させていただきました。訪問の目的は、試験走行を見学することでSLの魅力でもある迫力を肌で感じることです。また、多数の車輪がどのようにレールを追従しているかを観察することも目的の一つとしました。

注.この見学は、春日部工業高校の機械科課題研究授業で行っている「SL模型の研究製作」において東武鉄道車両部の協力を得て実現したものです。一般の方のイベント以外での見学はできません

SL大樹試験走行見学の様子(南栗橋SL検収庫2024.9.19)

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南栗橋SL検修庫訪問しました。

南栗橋SL検修庫訪問しました。

 8月30日(金)に南栗橋にある東武鉄道SL検修庫を訪問しました。今回は、夏休みに入力したSLの図面で実際の形状がわかりにくい部分が 複数あったので、その形状確認を目的としています。当日は、前日に組み上がったという「C11 325」が検修庫にありました。既に殆どの部品が組み込まれた状態でしたので形状確認が困難な部品もありましたが、車輌部の皆さまのご協力で写真などを見せていただき殆どの問題を解決できました。東武鉄道の皆さまありがとうございました。

注.ライブスチーム製作のため、特別に見学させていただいています。一般の方は見学できませんのでご注意下さい。また、この件に関する東武鉄道さまへのお問い合わせもご遠慮下さい。


 南栗橋駅の改札前に集合しました。台風の影響で雨天での訪問となってしまいました。 

 SL検修庫は、南栗橋車輌管区内にあります。見学会などのイベント以外では一般の方の見学ができない場所なので駅からSL検修庫までは東武鉄道の方の案内で移動しました。

  SL検修庫の2階にある会議室を控え室として提供いただきました。

  東武鉄道車輌部の方々に挨拶して作業開始です。

  今回は、特別にSLの下部(ピット)に入らせていただけることになりました。油が落ちてくる可能性があるということなので、防護服をお借りしました。

 今回、検修庫に入っていた車両は、「C11 325」です。私たちが作ろうとしている車輌は「C11 123」で、「C11」ということでは同じ設計図から製作されたものだそうですが、今回の訪問でブレーキ機構がかなり異なることが判明しました。よって、夏休みに描いたブレーキユニットの図面は描き直しとなってしまいましたが、車輌部の皆さまからいただいた詳しい資料でなんとか問題を解決できそうです。 

 作業が終了して記念写真を撮影しました。電車班のインスタグラム(kasukabekougyou_train)でも、動画で作業の様子を紹介していますのでこちらもご覧いただけたらうれしいです。また、9月19日(木)に行われる試験走行も見学させていただけるということで楽しみにしています。

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東武鉄道南栗橋SL検修庫見学と「SLの仕組み」の講義

東武鉄道南栗橋SL検修庫見学と「SLのしくみ」の講義

 5月13日(月)456限で、南栗橋にある東武鉄道南栗橋SL検修庫に見学を兼ねて「SLのしくみ」について講義を受けに行きました。今年度、東武鉄道のみなさまにお会いする第1回目の授業となりました。はじめに、東武鉄道 鉄道事業本部 技術統括部 車両部 車両企画課課長の関山之郭様からご挨拶いただき、その後、「SLのしくみ」と「C11 123 大樹の復元」について講義とビデオ視聴を行い、SL検修庫で分解整備中の「C11 325大樹」を見学、各部分を説明していただきました。東武鉄道の皆さま、ありがとうございました。

注.ライブスチーム製作のため、特別に見学させていただいています。一般の方は見学できませんのでご注意下さい。また、この件に関する東武鉄道さまへのお問い合わせもご遠慮下さい。


令和6年度機械科電車班16名と東武鉄道の皆さま

 東武鉄道の皆さまにご挨拶いただきました。

いただいた資料は、ひじょうにわかりやすかったです。

講義を受けながら重要なところをチェックしています。

図を用いて、たいへんわかりやすく説明していただきました。

ノートを一所懸命書いていました。

 SLの熱効率や最高速度など熱心に質問していました。

工場見学、「C11 123」が分解整備中でした。

車輪の大きさに圧倒されました。

後台車の構造もなかなか複雑です。「これつくれるかな?」

パワーピストンの構造を学んでいます。

まだ、図面を見ていないので、これが何処の部品かまったくわかりません。

昨年の先輩方が読解に苦労していた部品、何処の部分でしょう?

 前台車の車輪も分解されていました。

石炭が袋に詰められていました。

初めて見る石炭。ただの石?

この石炭はオーストラリア産だそうです。

東武鉄道のC11は、3車体あるそうです。このC11は、真岡鐵道で走っていたものだそうです。他にも、207(JR北海道)、123(東武鉄道で復元した車体)があるそうです。 

運転台にも上がらせていただきました。

運転台にあるレバー類や計器類は思っていたよりも複雑で、模型で再現するときどれが必要になるか考え込んでしまいました。

板バネといいます。昔は、コイルスプリングではなくコレが使われていました。

電車が脱線せずに走るためには、この斜めの角度が重要です。

時間が許すかぎり細部を確認しました。まだ、何もわかっていないので「これからいつでも見に来ていいよ。」というお言葉をいただいたので安心しました。

大迫力のSLを見学できて、SLの魅力に触れられた気がします。東武鉄道の皆さまありがとうございました。これからもよろしくお願い致します

 

 

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レール設置と電車運転練習を行いました。

レール設置と電車運転練習を行いました。  

令和6年度の課題研究も早いもので、本日で3回目の授業になります。ミニ電車製作(課題研究)の主目的は、東武鉄道車両管理部の方々のご協力のもと、実車の8.4分の1スケールのSL大樹のライブスチーム(石炭を燃やして蒸気の圧力で走る)を製作することですが、このテーマの目的には出来上がったミニ電車で地域の子ども達に喜んでもらうという事もあるため、過去に先輩方が製作したミニ電車を用いて乗車会ができるように準備しておく必要があります。そのため、レール設置や車体整備、運転方法なども練習します。

ドクターイエローで運転練習を行いました。 

実習棟廊下でレール設置練習を行いました。

レールのつなぎ目の段差を調整する方法を学びました。

バッテリーを充電して交換する方法を学びました。

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令和6年度第13代目機械科電車班リーダー

令和6年度第13代目機械科電車班リーダー

4月22日(月)4~6限に第1回目の課題研究授業が行われました。

令和6年度の機械科課題研究は8テーマに分かれて行われます。

電車班は8テーマの1つではありますが、12年間継続で行われてきたテーマとして伝統があります。

その13代リーダーとして選ばれたのは、機械科3年のN君。メンバーの中で姿勢表明演説を行いました。「私は、このテーマでミニ電車を作りたくてこの学校に入学しました...」大変良い演説でした。

リーダーに選ばれたN君。

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機械科「SL大樹」製作について

機械科「SL大樹」製作について

 皆様、こんにちわ。機械科「SL大樹」製作2年目がまもなくスタートします。昨年度(令和5年度)は、スペーシアXがたいへん好評で様々な団体様から試乗イベントにご招待(9ヶ所)いただきましたので思うように製作が進まず(たいへんありがたいことなのですが。)、「SL大樹」製作はまだ3D図面のままです。3年計画ということで、今年こそは下まわり(フレーム)部分だけでも完成させたいと思っています。ミニ電車試乗を楽しみにしてくれている皆さんには申し訳ありませんが「SL大樹」製作に専念させていただきたいと思います。ごめんなさい。

 

 

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第50回松伏町農業収穫祭(緑の丘公園)でスペーシアX走らせました。

第50回松伏町農業収穫祭(緑の丘公園)でスペーシアX走らせました。

 11月26日(日)にまつぶし緑の丘公園で開催された「第50回松伏町農業収穫祭」に本校機械科で製作したスペーシアXを走らせました。生憎の雨模様と寒さで厳しい運営とりましたが、たくさんの子供達に乗車いただきました。ご来場いただいたみなさま、収穫祭運営のみなさまありがとうございました。

 雨でとても寒い天候でしたがたくさんの子供達に乗車していただきました。

開始早々、電気系統のトラブルがありました。雨天のためビニールシートで対応しました。 

細かい砂利がレールの高さに影響します。念入りに小石をどけます。 

悪天候にもかかわらずたくさんのお客様が来てくれました。ありがとうございました。 

主催者さまから差入れに「焼き芋」をいただきました。寒かったのでとても「ほっこり」できました。ごちそうさまでした。 

ご乗車いただいた「ちびっ子」に乗車証を配布しました。

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第33回埼玉県産業教育フェア(大宮ソニックシティ)でスペーシアX走らせました。

第33回埼玉県産業教育フェア(大宮ソニックシティ)でスペーシアX走らせました。

 第33回埼玉県産業教育フェア(大宮ソニックシティ)でスペーシアXを走らせました。今回の会場は、大宮ソニックシティの鐘塚公園です。約50mのレール(一部カーブあり)を設置しました。搬入準備の11月10日(金)はあいにくの雨天で、レールを設置するのに苦労しました。11日(土)は雨は上がったのですが、朝から気温が低く準備がたいへんでした。日中は、幸いお客様が来場してくれましたのでスペーシアXを運行しました。今回は、土曜日の10時から3時までの短い時間でしたが延べ260名ものお客さまにご乗車いただきました。ありがとうございました。

 

  気温が低い一日でしたが、沢山の子供たちに乗車いただけました。

  搬入の10日(金)は、あいにくの雨天でした。車体が濡れないようにビニールを被せました。

  電車班の準備は、会場の清掃から始まります。鐘塚公園は元々きれいな公園ですがお客様に気持ちよく乗ってもらうため、念入りに清掃します。

  1車両あたり100kgある車体をレールに乗せるのはたいへんな作業です。更に、バッテリーをセットしてテスト走行を行います。脱線などないようにレールを微調整します。準備は約2時間かかります。

  さいたまっちとコバトンにもご乗車いただきました。リーダーのS君がコバトンとふざけて乗っているように見えますが、コバトンはバランスが悪いので支えてあげてます。

  スペーシアXをどのように作ったのかお客様に説明します。実は、お客様から様々なことを聞かれることがあります。その中で一番多いのは、「この電車どこで買ったの?」です。イエイエ、自分たちで作りました。そして次に多いのが「乗車賃はいくら?」と言ってお財布を出される方がいます。私たちはモノづくりを学ぶためにミニ電車を作りました。自分たちで作った電車に乗っていただけるだけでありがたいです。乗車賃をいただくために作ったわけではないのです。

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道の駅庄和「わくわく体験イベント」に参加しました。

道の駅庄和「わくわく体験イベント」に参加しました。

 

 10月28・29日に春日部市にある道の駅庄和で開催された「わくわく体験イベント」でスペーシアXの乗車会を行いました。

 今年は、感染症による制約がなくなったので2日間のフル開催となりましたが、2日間とも午前中があいにくの天候だったため昼からの開催となってしまいました。それでも、たくさんの子ども達がスペーシアXに乗りに来てくれたので2日間の乗車人数は900人を超えることが出来ました。

 ご乗車いただいた皆さまありがとうございました。

  また29日は、北春日部Q之介くんがスペーシアXを乗りに来てくれました。北春日部Q之介くんは、昔、春日部工業高校の古利根川を挟んだ対岸にあった砂丘の松林に住んでいたイタチが夜な夜なキューキューと鳴いていたことから名付けられたそうです。春日部工業高校の校歌にも「砂丘の松」という歌詞があるように本当に砂丘があったようです。たいへん可愛らしいゆるキャラなのでみなさん応援してあげてくださいね。

 

7:30から準備する予定でしたが、あいにくの雨と雷で開催が昼になってしまいました。

午後からは、晴天に恵まれてたくさんの子ども達に乗車してもらいました。

M君のマイクパフォーマンスで会場は和んでいました。

「これほんとうにキミらが作ったの?」という質問がよくあります。

製作風景のパネルを用意しています。

昼休憩の間に雨が降りそうだったのでビニールを被せました。

乗車チケットには特製の消しゴムスタンプを押してあげました。

940人も乗っていただけました。スカイツリーのときと違って待ち時間ゼロ。何度もご乗車いただきました。

 

 

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機械科電車班が「関東工大学園祭」に参加しました。

機械科電車班が「関東工大学園祭」に参加しました。

 

 10月21日(土)・22日(日)に埼玉県鴻巣市にある関東工業自動車大学校で開催された「関東工大学園祭」に機械科課題研究電車班のみなさんが参加しました。コロナの影響で3年ぶりの開催となり盛大な学園祭となりました。

 今回参加したミニ電車は「スペーシアX」です。スペーシアXは、今年の3月に卒業していった先輩達が製作したもので、2月に2週間ほどこちらの学校でお世話になりながら塗装を行いました。

 前回のスカイツリーイベントで剥がれてしまった「スペーシアX」のロゴを貼り直しました。

今回は会場の関係で”J"の字形に約150mほどのレールを設置しました。 

列車を入線中。以前はみんなで持ち上げて入線していました。

バッテリーを取り付けます。12Vの自動車用バッテリーを4個使用します。これで1日走り続けることができます。鉄道ってすごくエコですね。

春日部工業高校のスペーシアXはほんものと同じ6両編成なので全長が長いため、運転士がわかるように停止位置をテープで示します。

 

お客様を乗せる前に全員で体重をかけて試験走行を行います。

出発地点が日産プリンス様のブースだったので新型GTRと2ショットしました。

来場いただいた子ども達や関東工業自動車大学校の学生さん達に乗車いただきました。 

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東京スカイツリーで「ミニスペーシアX」乗車イベントを行いました。

東京スカイツリーで「ミニスペーシアX」乗車イベントを行いました。

 

 10月1日(日)に東京スカイツリースカイアリーナ(ソラマチの屋上)で機械科の課題研究という授業で製作した「ミニスペーシアX」の乗車イベントを行いました。この企画は「東武鉄道」と「ソラマチ」からのお誘いで実現したもので、会場には1周85メートルの周回レールを設置。1日で1034名のお客様に乗車していただきました。この日は来場者数が1万人ということでしたので朝から2時間半待ちの大行列となってしまいました。お並びいただいた方には大変申し訳ない状況となってしまったことをお詫び申し上げます。機械科の課題研究で電車製作を選択している生徒達(3年生15名)が地域交流(授業)の一環として精一杯運営させていただきましたのでご容赦ください。

 「ミニスペーシアX」については、他のイベントでもご乗車いただけます。以下に予定をPDFファイルで添付致します。

  令和5年度機械科電車班イベント参加予定.pdf

 今回のイベントは「春日部工業高校メインで行って欲しい。」ということでしたので機械科電車班による「ミニスペーシアX乗車会」と建築科有志による「木工体験スペーシアXロゴ入りティッシュボックス作り」を行いながら、ステージでは「ミニスペーシアXをどのようにして作ったか」+「本年度取り組んでいるSL大樹(ライブスチーム)製作」についてと建築科アーチ班による「文化祭での建築科アーチと機械科ミニ電車と電気科案内ロボット」のコラボ企画についての説明、家庭部によるSL駅弁企画のアンケート調査も行わせていただきました。

 ご来場いただいた皆さまほんとうにありがとうございました。

  午前11:00 東京スカイツリー駅長さんの「出発進行」でイベントがスタートしました。

 2023年度機械科電車班リーダのS君が慎重にスペーシアXを入線します。

 午前7:30 みんな始発の電車で会場に集まりました。レール設置に3時間半かかりました。

 想定をはるかに超えるお客様で運行開始前から長い列となってしまいました。最長で2時間半待ちとなった様です。ほんとうにありがとうございます。

 ステージでは、「ミニスペーシアXをどのようにして作ったか。」をプレゼンしました。

 校長先生も応援に来ていただきました。

 午前11:00から午後5:00までの連続6時間の運行で1034名のお客様にご乗車いただきました。ほんとうにありがとうございました。

 

 

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C11SL大樹製作の図面作業進度報告

C11SL大樹製作の図面作業進度報告

 こんにちは、機械科の課題研究電車班です。今回は、C11SL大樹製作における3D図面の進度状況を報告させていただきます。東武鉄道から提供いただいたSL大樹図面を元に、原寸大(実車の大きさ)で3D図面を作成しているところですが、部品数が800点をこえる図面があり作業が難航しています。C11の製作は2年計画で、今年度は下まわりを完成させる目標で作業を進めています。この下まわりの部品だけでも400を超える部品があるのですが、夏休みに頑張って240点ほどの図面を入力しました。

 

 入力した3D図面を組立てたところ

 ある程度、入力が終わって各部の機構(ブレーキ系統、サスペンション系統、クランク系統)を確認できたら、8.4分の1に縮小して実際に製作する模型の大きさで組み立て図と部品図を作成します。ですが、部品の中には複雑な形状のものが多数あって、3Dの形状に出来ないものがあります。これらを1つ1つ解決しながら前に進んでいるのが現在の状況で予定よりもかなり遅れています。

 夏休みに頑張って入力した部品(3ページ分あります。)

90年前に描かれたシリンダー部分の図面

 C11の図面は90年ほど前に国鉄の工作局で作成されたもので、凄く複雑で難解な形状をしています。SLの駆動方式も完全に理解していない状況で図面から3D形状を再現するのはひじょうに難しいです。

3Dで再現したC11のシリンダー部分

 先の見えない作業のなか、10月1日(日)に東京スカイツリーのスカイアリーナで開催されるファミリーイベントから、12月中旬に開催されるイオンモール春日部イベントまでの8カ所のイベントを運営しつつ、電車班一同頑張ってC11を製作していきますので、みなさん応援よろしくお願いします。

 

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スペーシアXカウントダウンイベント参加しました。

スペーシアXカウントダウンイベント参加しました。

 

 令和5年6月18日(日)に東京スカイツリーソラマチひろばで開催された東武鉄道スペーシアXカウントダウンイベント(開業1ヶ月前イベント)で春日部工業高校機械科電車班で令和4年度に製作したミニスペーシアXを走らせました。会場には想像を超えるたくさんの来場者に乗車(1335名)していただくことができました。また、「ミニスペーシアXをどのようにして作ったか」、「令和5年度の電車班は何を作っているのか」についてステージ企画のオープニングでプレゼンを行わせていただきました。ご乗車いただきましたみなさまありがとうございました。

紹介ページ:https://rail.hobidas.com/feature/464681/

 朝、7:30集合で準備を始めました。Y君が1番で到着です。

準備も完了してミーティングです。そらまちの開店前だというのに長い行列が出来ていました。

Aさんの出発前注意を聞いています。この後、リーダーS君の「出発進行!」の合図で1番列車スタートしました。

線路沿いでレールの安全を確かめながら手を振って「おもてなし」しました。

11:00に開始して18:00までの7時間運行しました。その間トラブルなく(バッテリー交換1回)運行することができました。乗車いただいたお客様の数は1335人でした。ありがとうございました。

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3DCADによる図面製作とその後。

3DCADによる図面製作とその後。

 

 現在、電車班ではホンモノのスケールで3DCAD(SolidWorks)の中に東武鉄道SL大樹(SL C11)を作成しています。授業で習った図面とは複雑さが桁違いで作業が難航しています。授業で描いた図面は第三角法という技法で表したものが多かったのですが、昭和8年(約100年前)に描かれた図面は第一角法で描かれているため雰囲気が違います。また、複写をくりかえされた図面のため、ところどころ数字がかすれていたり、外形線が見えなくて形がわからなかったりで苦労しています。こんな状況ですが頑張った甲斐もあってかなりの部品が一通り完成しつつあります。

 そこで、今度は製作する大きさ(ホンモノの8.4分の1[ホンモノのレール幅1067mmを模型のレール幅127mm<5インチ×25.4mm>で割った値])に変更して3Dプリンタやレーザ加工機を用いてモックアップ模型の製作を同時進行することにしました。

 ホンモノをそのまま縮小してしまうとネジや板材の大きさが現実的な大きさにならない場合や、複雑すぎて製作できない形状になってしまうことがあるので確認・検討のためにモックアップを製作します。

 製作するライブスチームは、このモックアップを元に細部の寸法変更や設計変更を行った後、一般構造用圧延鋼材(SS400)や機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)などを用いて、機械加工で製作する予定です。

3Dプリンタで出力した前台枠

難解だった昭和8年(約100年前)に描かれた前台枠の図面(上面図)

 従台車受と軸箱守靴

レーザー加工機で製作した主台枠と後台枠(材料はMDFを使用)

台枠を組み立てたところ(全長約1.4m[スケール:8.4分の1])

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